≪ 制作メモ ≫
もはや、定番のシリーズ化してきた第4弾。
アメリカ各州の警察車両同乗による生ドキュメントや、監視カメラ映像による犯罪現場に加え、当時アメリカ取材中にアメリカのテレビ放送で目にしたパトカーによる犯罪カーチェイス中継をいち早く日本のテレビ放送に導入するなど、先駆的な構成素材も注目に値した。犯行再現ドラマも、当時のイメージ映像としての再現ドラマに留まらず、本格的なボリューム感をを持た。無名の役者にもかかわらず再現ドラマでセリフを聞かせる事にまだ違和感があった頃だったが、あえて、ナレーションでつぶさずに、役者のセリフの声を生かした。これも、刑事からの事前取材で詳細な事実や、その時の決め手となった会話を一部始終聞いていたので、それをそのまま聞かせたかった意図もある。しかも、実際のニュース映像とリンクさせながらドラマに取り入れた手法は斬新なものだった。アメリカの大ネットワーク、HBOが当番組を見て、実際のニュース映像をドラマに取り入れた再現ドラマの手法を評価し、その構成アイデアの著作権利を買いたいとTBSに打診があった程。しかし、元々企画のスタートとなったアメリカの警察ドキュメントの人気番組『TOP
COPS』は、そのHBOが配給したもなので、原版を超えた評価をもらった事になる。
保険金殺人事件の再現ドラマでは自動車を海に突っ込ませるシーンの撮影にこだわり、伊豆から始まり、遠くは九州まで考慮に入れ、撮影許可の下りる場所を探すのに苦労した。スタントには高橋レーシングに加わってもらい、医者も現場に立ち会わせ万全を期した。何回もの打合せとリハーサルを昼から続け、夜の撮影に挑んだ。実際に運転してもらい、ハンマーでフロントガラスを割って脱出してもらった。万が一のために、車内にアクアラングを入れ、水中にもダイバーを配置しての一発勝負だった。事故車の車内には小型の水中カメラを入れた。水中で暗くなるので不安だったが、不自然な照明の光を入れるのは避けた。運転している人物が役者と違う事がばれるのもあったが、高橋レーシングからも、極力、水中に突っ込んだ際の衝撃で、車内を飛び交うものがあるのは危険といわれ、照明を車内に仕込むのをやめた。その代わり、ヘッドライトを上目にして、多少でも光がある可能性にかけた。
撮影本番では、予想通りのジャンプで水中に突っ込み、脱出も成功。水中カメラも、どうにか稼働した。
また、この際の雨の量が大変だった。散水車を2台用意して、過剰なまでの雨を再現した。しかし、これも効果的だったと思っている。この数十秒のシーンで雨を大量に使ったっため、雨効果の請求書が三桁近くいなり、かなりプロデューサーを困らせてしまい、再現ドラマ程度で本編並みの撮影をさせてもらい、貴重でエキサイティングな撮影となった。もちろん?!撮影終了は明け方となったが、誰も文句ひとつ言わない緊迫した現場だった。
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